5:不規則ストライプのシャツジャケット

ストライプ柄が個人的に好きなので、生地収集をしていると自然と集まってしまう。その中でもこの生地はお気に入りで、今まで見たことない奇妙なストライプだ。使わずに観賞用や資料として取っておこうか迷ったのだが、思い切って服にしてみた。

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シャツジャケットの概観

ストライプを生かすために、直線的なパターンを多用した。タイトな作りなので着る人を選ぶかもしれない。そして、パターンは細腹無しの2面構成となっている。ダーツがなく、ウエストにくびれもないボックスシルエットだね。

デザイン面では、前身頃と後ろ身頃で生地使いを変えている。インクジェットプリントではなく織りで形成されている生地なので当然、表と裏では色合いが異なる。どちらも面白い色合いなので後ろ身頃では生地の裏面を表地にしてみた。見れば見るほど、味わい深い生地だ。

ボタンを留めた時は少しだけ重なりをつけてセミダブルブレストにした。シングルよりもダブルの方が前を開けたときにカッコいいと個人的に思っている。

ディテールを一通り

生地と調和するボタン

ボタンは20mmの茶蝶貝を採用した。とても上品な茶色だが、見る角度や光の加減で微妙に色が変化する。また、真珠層の光沢により落ち着きのある柔らかな風合いが特徴である。

いつもの鳥足がけで、根巻きもバッチリしてある。そして、力ボタンには9mmの白蝶貝を使った。見えない部分だからプラスチックボタンでも問題ないのだが、ちょうど余っていたので贅沢にね。

手で縫う以上の意味

ボタンホールは手で縫っている。ボタンホール専用の機械だと5秒で終わるが、手縫いだと一つにつき10分以上の時間を要する。時間にして、およそ120倍だ。工業化された社会の中ではかなり非効率的な作業と言える。

だが、私は手で縫うボタンホールが好きだ。ただ単にボタンホール・アタッチメントの調子が悪いという理由もあるけど、手で縫ったボタンホールの独特な風合いが気に入っている。不思議と時間が経つのがあっという間だしね。時間が許す限りは、手でボタンホールを作っていきたいと思う。

首回りはできるだけ薄く

生地が何枚も重なると思ったよりも厚みが出てしまうのよね。初歩的なことだが、見返しの縫い目をずらしてできるだけ縫い代を薄くした。片返しの場合は、縫い代を倒す方向を逆にしても効果がある。

ミニ・コイン・ベンツ

前回紹介したコインベンツ。500円玉を2枚入れておけばもしものときに安心かと思う。

ピタッとした袖

生地の滑りも悪くなく、タイト目な袖なので袖裏は付けていない。なのでインナーは半袖がオススメ。また、1枚袖だが捻ることにより、立体感のある袖に仕上げた。

クレイジーな生地

使用したのはイッセイミヤケの生地である。見た瞬間に一目惚れで即決した。織りは立体的で、色々調べて見たが結局のところ何織と呼んでいいのか分からない。誰か教えて欲しい。

繊維組成
  • コットン50%
  • ウール20%
  • ポリエステル18%
  • アクリル8%
  • レーヨン4%

サイズについて

肩幅40cm
身幅47cm
着丈72cm
袖丈62cm

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