服作りをする人が見るべきブログ6選【2020】

まず言いたいのだが、服作りに正解はない。とはいえ、自由なゆえに行き詰まったりすることもあるよね。

もしも自由があるとしたら、それはとても不自由なものだと思う。

中島らも

まさに真実だと思う。

そんなとき、不自由さを感じたときに参考になるのがインターネット上にある、服作りをしている方のブログだ。私は服作りの基礎を文化服装学院で学んだが、それ以外はネットを中心に独学で学んできた。情報は常にインプットしており、数多のブログを見てきたと自負している。全部はさすがに書ききれないので、その中でも私が特にお気に入りのブログを紹介する。

残念ながら更新が止まっているサイトもあるが、何回見ても新たな発見があるね。普通に本として売れるレベルのものばかりだ。

今回の想定読者
  • 独学で洋服を作っているが、更なるレベルアップをしたい人
  • 洋服に対する知識欲が旺盛な人
  • ファッションというよりも服が好きな人
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私が読み漁ってきた服ブログ

服作りをする人が見るべきブログ6選
  1. rrr129
  2. 服部 晋の「仕立屋日記」
  3. Tailor KASUKABE
  4. 素晴らしきナポリ仕立て
  5. Bespoke Tailor Dittos.
  6. WORKERS

順番に見ていく。

1. 衣服を分解し分析する「rrr129」

こちらのブログは衣服標本家として活動されている長谷川彰良氏のブログだ。とにかくヴィンテージウェアに関する知識が凄い。それもそのはずで博物館級の18世紀の服などをバラバラに解体して分析するというクレイジーなことをやっておられる。

2016年ごろに私がメンズのテーラリングを独学している時に見つけたサイトで、全ての記事を何度も見ました。有料級の記事を広告も付けずに公開しているので見ないという手はない。型抜きに関して書かれたencore1はとても為になった。現在では半・分解展やセミナーの方を開いておられて、そちらもぜひ行ってみたいと思っている。

2. 日本テーラーの最高峰「服部晋の『仕立屋日記』」

宮内庁御用達の金洋服店の店主、服部晋氏のブログである。礼服に関しては右に出る者はいないと思われる。

現在で約400記事も更新されているが、どの記事もマニアックだ。伝統的なテーラリングはもちろんだが、「斜面裁断」や「プルダウン」など独自の技法も含め非常に理論的な服作りをされている。初心者の方にはなかなか難しいとは思うが刺激になるのではないかな。

余談だが、服部さんは本を出されてまして私は速攻でポチった。ちょっと高いが眼から鱗が落ちるような製図ばかりで服を制作する際にとても参考になった。礼服のパターンなんてそうそう見れるものではない。「ライディングフロック」なんていう服は作図だけでカッコよすぎ。

ただ、残念なことにAmazonでは品切れになっている(2020年9月現在)。これから再販されるのかは分からないが、稀にメルカリ等で出品されているので要チェック。

3. 独特かつ論理的な分析「Tailor KASUKABE」

テーラーカスカベ、春日部洋服店のブログだ。

こちらのブログもかなりマニアックだね。テーラーらしく?かなり綿密に記事が書かれており、読み始めるとあっという間に時間が過ぎていく。特に金ぐせの記事は必見である。

上記の記事のように独特かつ論理的な分析がされており、なるほどと思わされる。スーツをオーダーメイドする機会のある方が事前に読むと為になるかもしれない。

4. オール手縫いの「素晴らしきナポリ仕立て」

ナポリでテーラリングの修行をされたRaffaniello氏によるブログだ。

確実にスーツに関しての常識が変わると思う。実際に私のスーツ観も変わった。全ての工程を手縫いで行うという徹底的なナポリ仕込みのテーラリングについてカジュアルに解説されている。洋服はミシンを使って縫い上げるものという考えが合った私は衝撃を受けた。時代に逆行しているのでは?との考えもあったが、逆にこれからの時代では希少価値をつけるという意味でも非常に興味深い試みだと思う。現にオール手縫いのリピーターも抱えていたようだ。

とはいえ残念ながら、「素晴らしきナポリ仕立て」は2014年5月31日を持って更新が途絶えてしまった。大好きなブログだったので必死でRaffaniello氏を探した(もちろんネットで)。すると現在は大阪にテーラーとして店を構えているようだ。

更新が途絶えたとはいえ、何度も見返すくらい思い入れの強いブログである。

5. 目の保養に「Bespoke Tailor Dittos.」

水落卓宏氏がテーラーを務める「Bespoke Tailor Dittos.」のブログである。

このブログに関しては服が好きな人なら誰でもオススメできる。芸術作品を眺めているような惚れ惚れとするスーツが目の保養にはもってこい。

また水野氏は分業制が当たり前になっているテーラー業界において、採寸から裁断、縫製からオーナーまで務めるまさにスーパーマンみたいな人だ。一人で丸縫いすることで、より顧客の特性に合わせた服がより正確にできる。

特に普段は見れないジャケットの内部の写真は保存するほどの価値があると思う。私が服作りをしているときは何度も保存した画像を見て、自分の縫製の仕方を見つめ直した。

6. ヴィンテージといえば「WORKERS」

最後に紹介するのはヴィンテージウェアのコンテンツに関しては恐らくNo.1の「WORKERS」だ。やっぱり昔の服は面白い。今の時代は服作りに関して効率を重視し過ぎているのではないか。何でも洗練されればいいのでは無く、ダサい方がカッコいいと思える余裕がファッションの面白さの内の一つ、そんなことを思えるサイトだね。

また、気に入ったディテールを現代風に置き換えれば、延々とアイディアが浮かんでくる。デザインに息詰まっている時に見ると何かヒントが得られるかもしれない。

服作りに参考にすべきもの

本よりもリアルなもの

上記のブログはどれも有料級の情報が載っておりコスパは抜群だ。しかも、広告が無いということで完全に善意で公開している。ところで、服を作るときに本を参考にする方がいると思うが、そのまま作るのはちょっと勿体ない。なぜなら、体型は人により様々なので1つのパターンでピッタリ合うことはないからである。

せっかく服を作るのであれば、そのまま本を写すのではなく紹介したブログを始め色々な情報を元にオリジナルのパターンを作ってみることをオススメする。そうすることにより市販の服とは違う、1ランク上の服が出来上がるはずだ。例えばだが、Pocketに服の補正方法だけまとめとくだけでも困った時に役立つしね。

もし、これから本格的に洋裁をマスターしたい人で本を参考にするのであれば、文化の服飾造形講座がオススメ。どうしてそのようなパターンになるのか考えながら作図ができるので応用が効く。

一番参考になるのは実物

ここまで、服作りにおいて参考になるブログについて書いてきた。しかし、結局のところ最も参考になるものは実物の洋服ではないか。極論だが服を作るのに手っ取り早いのは作りたい服に似た服を買い、分解して同じパターンを写すことだ。

当然それはお金がかかるのでなかなかできることではない。そこでオススメなのは百貨店などでブランド物の最新コレクションを手に取ってみること。裏地の縫製の仕方なども勉強になる。当ブログでも自分が持っている服が誰かの参考になれば良いなと思って服の分析を始めた。

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