2.8:袖をつけて完成

袖付けは何度やっても難しい作業の1つだ。立体に立体を縫い付ける訳なので、難しいのは当然ではあるね。ただ、私はとてもシンプルに考えている。人間の腕は例外を除けば、ほとんどの時間身体の前の方にある。なので、袖も同様に前方に振りやすい付け方をしてあげれば良いのである。肘からさらに前方にねじれさせたりといったパターンもあるが、あくまで自然な袖付けを心掛けた。

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飾り気のない袖

1. 袖口芯の付け方

袖口には布目を通したスレキを使う。毛芯を使う方法もあるが、開きのないシンプルな袖なので袖口芯も表に影響がなさそうなのを選んだ。ボタンホールがあるデザインの場合は毛芯の方が安定感が増すと思う。

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袖口芯を付ける際の注意点としては縫い代の折り返り分を考慮することだ。そのままペタッと置いたままだと折り返したときに芯が余って浮いてしまう。下記はスレキを用いた芯付けの一例になる。文化にいたときに教えてもらった方法だが、シンプルかつ身頃の裾芯などに応用が効くのでオススメ。

袖口芯(スレキver.)
  1. まず裾以外の縫い代を除いた裾上8cm、裾下2cmのスレキをカット
  2. 裾上りより下1.5cm〜2cmにピン
  3. 〃にしつけ
  4. 〃より下0.5cmに返し縫い(0.7cm間隔)
  5. 裾を折り上げ、スレキの上から1cmにしつけ
  6. このとき、裾上側を2mm程度内側にカット(上りに重ねないため)
  7. 上の際に千鳥がけ
  8. 側面をゆるくまつる(縫い合わせてから縫い代に)

上り」とは出来上がり線を指す専門用語ね。今回はないけど、袖口あきがある場合は芯をカットする必要がある。また、「本切羽」だったりすると大変な手間が掛かるが、今回はそういった「不必要」なディテールを省いたデザインとなっている。

2. 入念なくせとり

縫い合わせた後はしっかり癖とりを行う。このときの注意点は外袖に内側のカーブを合わせることだ。つまり、内袖が基準ということになる。エルボーライン上から外袖側2.5cmを平らにバイアス方向に伸ばすイメージかな。上の画像のように布目が湾曲して角がなくなれば問題ない。肘から下の角度が大きい袖ほど癖とりを入念に。

3. 裏袖の中とじ

表地と同様に裏地も癖とりをする。

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それから中とじをして袖を表に返すが、向きが逆になると面倒なので注意が必要だ。さすがにもう失敗はしないが、今までに何度も逆向きに裏袖を入れてしまったことがある。最後に身頃に袖をつける前に袖口を纏る。内回りをイメージしながらね。

4. 袖つけ後の画像

残念ながら一番解説すべきである袖付けの画像が残っていなかった。袖裏を縫い付けた上の画像しかない。この部分は奥が深い、まだまだ研究が必要なところでもある。次回ジャケットを作るときには詳しく解説していきたいので今回はスルーするわ。

しつけを外して完成

最後にしつけを外し、アイロンを掛け直せば完成。ジャケットは工程数が多いので、けっこう端折って書いてきたつもりだが長くなった。大事なポイントに限って画像が無かったりして、書けないこともあったけど次回は記事にすることを前提に構成していきたい。

完。

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